統合失調症とは
統合失調症を引き起こす原因について、詳しいことは分かっていません。
そのため、早期発見早期治療が重要ですので、できるだけ早く受診してください。
このような症状の方はご相談を
- 誰かが自分の悪口を言っている
- 自分にははっきり見えているのに、他人から「見えない」と言われたことがある
- 実際には存在しない音が自分だけには聞こえる
- 誰かが自分の事を陥れようとしている
- 自分の考えを他人に吸い取られているように感じる
- 自分の行動を誰かに操られているように感じる
- 他人から「話にまとまりがない」と言われたことがある
- 急に興奮し、大声で叫んだことがある
- 周囲の出来事に興味が持てない
- 人とコミュニケーションを取りたくない
このような症状の多くは、ご本人が自覚されていないため、ご家族や周囲の方が気付くことがあります。このような症状が見られたときは、ご本人の理解を得てから受診してください。
統合失調症の経過は、人によって大きな幅があります。お薬がよく効き、幻覚や妄想などの症状が上手くコントロールできるケースがある一方、なかなか治療が思うように進まないケースもあります。いずれのケースにおいても、適切な治療を行わなければ慢性化することが多く、治療が難しくなっていきます。
統合失調症の治療
統合失調症の場合、激しい言動の変化などが見られることも多いため、ご家族は「本当に治るのだろうか」と心配されるケースも少なくありませんが、効果的なお薬も開発されていますので、社会生活も可能な程度に回復を期待できるようになっています。
薬物療法と並行して精神科リハビリテーションを行うことも必要です。病気の知識やストレス対処法を学ぶ心理教育、人間関係を改善するための社会生活技能訓練、趣味やスポーツなどを通じて感情の回復を図る作業療法など、様々な方法がありますので、患者様の状態を見極めながら進めて行きます。